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『ホモ・デウス』で紹介された興味深い動画まとめ【不公平に怒る猿】

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ノア・ハラリ氏の「ホモ・デウス」を読みました。

 

「不死」や「神聖」、「幸福」といったテーマを扱う難解な内容ですが、作者のたとえ話が絶妙に上手いので、最後まで読み切ることができます。

 

この記事では、「ホモ・デウス」で紹介されていた興味深い動画についてピックアップしてみます。

 

選んだ動画は以下のとおり。

 

 

動物と人間との差はなんなのか。

 

支配する側と支配される側が二つ存在するのはなぜなのか。

 

難解なテーマを扱う中で、紹介された動画はハラリ氏の考えを理解する助けになります。

不平等にキレるチンパンジー

 

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人が不公平に対して怒るのは、狩猟時代の名残だという。

 

例えば、マンモスを捕まえるのには、人間同士の効果的な協力が必要であった。

 

獲物を捕獲して独り占めすると、協力のネットワークが作れなくなるため、最終的に飢え死にしてしまう。

 

そのため人間は、協力することでオキシトシンと呼ばれるホルモンが分泌するように進化した。

 

協力すること自体が気持ちの良い状態となるため、公平に振る舞うと良い気分になる。

 

反対に不公平な人間に対しては、怒りの感情が湧き上がる。

 

チンパンジーだって、不公平な仕打ちに対して怒りをあらわにする。

 

二匹の猿にぶどうときゅうりを与える実験。

 

最初は二匹ともにきゅうりを与える。

 

しばらくして、片方の猿だけにぶどうを与える。(ぶどうは猿にとって大好物)

 

その様子を見たもう片方の猿は、ぶどうではなくきゅうりが与えられると、怒って飼育員に投げ返す。

 

不公平に怒ることは、短期的にはマイナスかもしれないが、長期的にはプラスになることを本能的に感じている。

チャウシスクの最後の演説

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人間が地球上で他の生物を支配できるようになったのは、協力が上手だから。

 

チンパンジーは、初めて会うチンパンジーと仲良くなるために、多くの時間を要する。

 

一方で、人間は初対面であっても、共通の目的さえあれば、すぐに打ち解けていくことができる。

 

人間社会の中でも、協力が得意な集団が、そうでない集団を支配することになる。

 

エリート層が底辺を支配するのは、彼らが効果的に協力できるからである。

 

支配階級が精力の大半をそそぐのは、底辺がけっして協力することを覚えないようにすることである。

 

本書で取り上げられた、ルーマニア共産主義独裁者のチャウシスクは、1965年から89年まで国を支配した。

 

なぜ数十年も支配を維持できたのか。

 

理由は3つある。

 

社会のあらゆる権力組織を、共産党院の役人に管理させた。

 

競合となりそうな組織は、なんであれ創設を許さなかった。

 

ソ連、東ヨーロッパの共産党員の支援に依存していた。

 

とはいえ、最終的に周辺諸国の革命により支援が途絶え、共産主義は崩壊することになる。

 

動画は、チャウシスクの最後の演説と呼ばれるもの。

 

演説が始まる途中まで、彼は誰も逆らえないリーダーであった。

 

眠たくなるようなお決まりのセリフで始まる演説が途中まで進むと、大衆の一人が突然ヤジを投げかけたのだ。

 

その第一声が誰だったのかは、いまだに話のタネになるそう。

 

1人の勇気ある人間のヤジを聞いた大衆は、たまった不満を爆発させ、次々とブーイングをし始める。

 

この映像はテレビ中継されていて、大衆が反乱を起こすと放送局に圧力がかかったにも関わらず、記者は放送を止めず音声だけ流し続けた。