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ライフハック、飛蚊症

建設業界が人手不足な理由

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東京オリンピックを控え、好景気が続く日本市場であるが、建設業界の実情はどうなのであろうか。

長時間労働の代表格である建設業界の働き方に、光をあててみる。

 

 

 2大ブラック業界は広告代理店と建設業界

電通は、女性社員の過労死自殺が問題となり、残業時間を厳しく取り締まるようになった。

電通は何年も前から日本一のブラック企業と呼ばれ続けているが、広告代理店ともう一つ、昔からブラックと呼ばれる業界がある。

 

オリンピック特需に沸きつつも、人手不足に深刻に悩む建設業界である。

 

建設業界においては、東京オリンピックのスタジアムの建設に携わっていた若い男性社員が過労によるストレスで自殺した。

そこでこの記事では、実際に仕事として携わっていた、建設業界における施工管理という職種のブラック過ぎる点をお伝えしたい。

残業150時間がスタンダード

建設業は、市場規模が50兆円を超え、若手から高齢者まで働く人がおり、その働き方も様々だ。

この業界の大きな特徴は、休みが日曜日だけであることだ。

週一の休みを平日にとって、割増賃金が出る日曜日に働く人もいる。

建設業界に携わりたい人は、プライベートを大幅に犠牲にする覚悟が必要である。

しかし、建設業界といっても様々な職種がある中で、最も過酷で高給取りなのが、施工管理という職種だ。

施工管理の仕事は、分かりやすく伝えると、現場監督の仕事である。

実際にハンマーやドリルを持って作業をすることはあまりなく、現場の作業環境に危険がないよう段取りをして、工事の進み具合を把握するのが仕事だ。

工事全体のスケジュールを調整する仕事であるため、現場に誰よりも早く出社して、誰よりも遅く帰ることとなる。

担当の工事が遅れたら、深夜一時過ぎまで仕事をする。

ただし、どれだけ仕事が遅れていようと、会社に泊まり込む慣習がないのが、建設業界の特徴だ。

現場での汗や汚れを落とすために、家に帰って風呂に入り、仮眠を取ってから早朝にまた出社する。

遅れ気味の工事の担当者の中には、不安にかられ、数ヶ月休みを取らない人もいる。

 

平均残業時間は、150時間から250時間の間となる。

 

ラグビーの主将を勤めた頑丈な身体とタフな精神力を持った人物でさえも、正気を保つことが難しい。

メンタルヘルス患者がとても多いのが、建設業界の実状である。

昔と変わらない3K

昔から慢性的な人手不足である原因は、3K(きつい、きけん、きたない)である。

3Kは、昔と今も変わらない。

科学技術の発展と最も無縁といえる業界のひとつだ。

炎天下や雪が降る中でも仕事をする。

そのため、建設業に踏み入る若者は、「1年目の夏の暑さと冬の寒さに耐えられるか」と判断される。

戦後の日本の東京タワーの建設においては、命綱無しで高さ100メートルの場所で作業していた時代もある。

今の時代では、労働安全法が厳しく定められており、高所で安全帯(命綱を収めるベルト)をしないのは、監督署から業務停止命令のペナルティを受けるくらいに厳しい。

もし、施工監督が自分の工事現場で安全帯の確認をおろそかにして、たまたま労基に目撃されたとする。

その場合は、まず会社に業務停止命令が言い渡され、現場にいた監督が書類送検される。

実際のところは、監督が若手だった場合、上司が責任を取って前科の処分を受けることが多い。

事故が発生した場合、誰がどのような形で責任を取るのかは、談合によって決められる。

工事現場は、複数の関係者が入り交じって金を稼ぐので、あらかじめルールを決めておくのだ。

建設業界の談合は、スーパーゼネコンにおいても、日常的に存在する。

ヒト、モノ、カネがどの業界よりも大きく動き、限りなく黒に近いグレーの解釈を基に仕事を推し進めていくのである。