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ライフハック、飛蚊症

学歴は社会階層を固定化して、悪口を言うための最高の材料となる

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社会人になって、色んな社会階層を行き来する仕事について、さまざまな現場を目撃するようになった。

そして、他の多くの日本人と同様に、幼い頃から感じていた事であるが、この社会は学歴で階層化されるものであることを再認識した。

組織というのは、分かりやすい序列を作らないと動き出さないものであり、日本社会では、最初の序列が学歴によって決まる。

そして、とても多くの場合、この序列は生涯にわたり固定される。

階層が固定される理由をしっかり突き詰めていくと、大学の偏差値の高低よりも、通う事自体にとてつもなく大きな意味があることがわかる。

人は、会社での地位を上げて行きたいと思うと同時に、現状を維持する思いもとても強い。

特に、大学という教育機関に通わなかった人間は、大卒の集団で構成される序列に入ることに、強い恐怖心を持つ。

さらに、仕事で出世していく人間の殆どは、根回しが大胆かつ狡猾であり、コミュニケーション能力に優れている。

世代の離れた役職がある人間とのコミュニケーションでは、相手を気持ちよく話させることがとても難しい。

このような状況下においては、大学の話をするのがとても効果的である。

魑魅魍魎がさまよう社会において、生き馬の目を抜く競争をする社会人は、自尊心を維持することに苦労する。

どんなに仕事ができる人も、失敗にのたうち回り、絶望をさまよった経験があるはずだ。

日々移り変わる自尊心の高さとは異なり、学歴は一生変わらない。

だからこそ、正月の箱根駅伝は、おじさん連中の間でもとても盛り上がるし、出世するタイプはこのような話題を盛り上げるのが得意である。

一方で、多くの社会人は、自分の受験時代と今の時代では受験難易度の差異を体感していない。

少子化で大学に入ることは、とても簡単になったし、AO入試裏口入学の温床である。

それでも価値が変わらないように見えるのは、皆が本当のところは、社会における学歴の価値が変わって欲しくないと思っているからである。

学歴による序列があることの最大の効能は、仕事の対人関係において、ミスをした人間を責め立てたい時に、学歴を盾に愚痴を吐けることである。

 

大卒は、高卒がミスをしたら、「高卒だから仕方ない」

高卒は、大卒がミスをしたら、「大卒のくせにできないのか」

 

と、学歴によって相手を評価し、こき下ろすことができる。

このことは、学歴という仕組みを使うので相手の立ち居振る舞いや行動を直接する非難になりにくい。

大企業の人間関係で悩み人が多いのは、同じようなバックグラウンドの人間が多く、学歴の差異がないため、人を評価する時にその人の行動基準に焦点が当たってしまうためである。

多様性がない組織は、序列のせいにできないので、人を見る目が厳しくなり、大きな溝が生まれやすい。

女性同士の関係が男よりも大変なのは、これまでの人生の来歴が同じような集団であり、皆が前提とする序列が作られていないことが原因であると考えられる。