途中待機.com

ライフハック、飛蚊症

ハッシーの将棋バー

将棋とお酒はとても相性が良い。

負けた時にそんなに悔しくないし、勝ったらアルコールも手伝ってとても楽しくなる。

泥酔状態ではさすがに将棋にならないが、缶ビール2〜3本だと素面の時とあまり勝率が変わらない気がする。

将棋は、そもそも手が広すぎるので、しっかり読んでも読みの絶対量が少ないままのせいかもしれない。

後、アルコールが入ったままだと記憶力が低下するし、思考力も落ちるのでどれだけ指しても棋力の向上に繋がらないだろう。

単に、お金がかからない最高に楽しい娯楽になる。

 

数年前、プロ棋士、ハッシーが経営する将棋BARに何度か通っていた。

将棋をやる人にダサい人が多く、まじヤベエと思って、BARを開いたのがきっかけであるという。

お店のコンセプトは、お酒を飲みながら楽しく将棋を指すこと。

テーブルチャージがあった気がするが、そこそこ安い値段で将棋もお酒も楽しむことができた覚えがある。

感覚だけで指し手を選んでいき、仲間でワイワイ感想戦をする。

ある種の緊張感がある将棋の感想戦とは異なり、気持ちが高揚しているので素直な感想をぶつけることができる時間だ。

将棋を指す人は、おとなしい人が多い。

当時の将棋バーへは、普段物静かな先輩に連れて行ってもらったが、あそこまで心底楽しそうにしているのは初めてだった。

僕も随分楽しんでいて、ハッシーと駒落ちの10秒将棋を指した。

ハッシーは、見た目や言動から考えられないくらいに、真面目な青年だ。

そして、メンタルがとても強い。

B2組に在籍していた時、相手が弱すぎるから勝てない、と記者からのインタビューに答えていたことがある。

そして、その発言の後、シーズン通して勝ちまくり、昇級を決めた。

このような剛の側面が彼にはあるが、将棋は王道で、攻守にバランスが取れた柔らかい受け将棋が得意である。

そんなハッシーは、彼のお店で丁寧に感想戦に付き合ってくれたし、質問にも気楽に答えてくれた。

お酒を作るのも上手で、モスコミュールが美味かった記憶がある。

彼は、将棋連盟の閉鎖社会に嫌気がさしつつも、将棋を愛しバラエティ番組にも出ることで、熱心に将棋ファンを増やすことに注力している。

今現在は、数年前と比較してレーティングが落ちていて、居飛車の将棋に苦労している。

彼は自分でBARを開いたくらいお酒が好きなので、二日酔いで対局に臨むことがあるという。

屋敷先生がお酒を辞めてから勝ちまくったことから明らかのように、アルコールは対局に多大な悪影響を及ぼす。

ハッシーが断酒し、A級の舞台に再度登り詰めてくることを切に願う。